プロレスには社会とのバイパス手術が必要なんだよ!:秋岡清文

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メイ社長にがっかりしたひとのために

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がっかりですよ、まったく。

先日公開されたハロルドの部屋。

ここでこんなコラムがありました。

www.njpw.co.jp

このコラム、あるブログのアンサー的な記事だったようです。
実際にメイ社長自身がその次のコラムで認めています。

www.njpw.co.jp


あなたはこの記事を読んでどう感じましたか?
メイ社長スゲー!選手やファンのことここまで考えてくれてたんだ!
ってなりましたか?

わたしはメイ社長にがっかりしました。
拍子抜けしましたよ。
それはあまりに普通だから。
そして危機感すら覚えましたね。ピントがずれている可能性があるのではないかと。


しっかり記事読んだ人は感銘を受けたでしょう。間違ったことが書いてないんですから。
選手のケアやコスト、サラリーや広告宣伝費等々には莫大な資金が必要。
そのためにワールドの加入者を海外基準で増やし、グッズやチケット代と合わせ収益を増やす。

私はこのコラムすべてを否定しているわけではないです。
そこは理解してほしい。
新日本が資金が潤沢になり国内活動に設備投資が行え、選手の環境も改善され、幅広い海外活動により海外ファンも増える。

何も間違っていない。

現在の新日本を支えているのは国内海外両輪であることに異論はない。
実際業績が伸びたのも海外活動が積極的になりだした頃から。
新日本の試合をインターネットで観た人がファンになっているケースも多いでしょう。
そして海外で実際に試合を観ることができる環境が整ってきた。

何も間違っていない。

でも間違っている。
間違っている発言があるんです。

それはコラムの中のこの言葉。

『なぜ国内だけではダメなのかと言えば、国内だけでは少子高齢化や人口減少により成長に限界があるからです。』


ぱっと読んだだけではまさに正論だと感じます。
あなたも特に引っかかるポイントが無いと思うはず。


しかし私にはどうも腑に落ちないんです。
少子高齢化や人口減少により成長に限界がある。

そりゃあ限界はありますよ、極限まで行けばね。
極限っていうのは日本の大人から老人子供みんな新日本のファンですってなったらって話。
そうなったらさすがに国内での成長はきついでしょう。
海外に目を向けていかなければいけません。

極論を言うなと思うでしょう。
私だってわかっています。
メイ社長が国内海外両輪でやっていこうって意味で言っているのはわかっている。

そのうえで私が考えていること。

国内を最優先としたうえでの海外進出が必要なんじゃないんですか?ってことです。

海外を軽視しろという意味ではありません。
海外は魅力的なマーケット。
WORLD加入者の多くは海外ファンが占めるようになってきていますし、プロレス未開発な地域も残っているでしょう。
まさに宝島。
2020年株式上場を目標にしている新日本。
安定的な収益と成長を印象づける意味でも海外進出は必要不可欠。

ただし今の海外のファンって本当に新日本プロレスという『団体』が好きなのでしょうか?

こういう言い方をすると確実に荒れると思いますが。
海外のファンってその団体が好きというよりもその選手が好きなパターンが多いと私は感じています。
(海外の人を誹謗中傷しているわけではありません。)

新日本の海外での試合スタイルがそうさせているんだと考えます。

新日本はヨーロッパサーキットのときはROHとの合同大会や、現地団体に所属選手の何人かを出場させている事が多い。
ファンは新日本の選手を直に見れて幸せでしょう。
しかしその試合は新日本と呼べるのでしょうか?

新日本に普段出場していない選手とのスペシャルマッチ。
新日本とは関係のないメインイベント。

つまり海外のファンは新日本という団体に触れているのではなく新日本に出場している選手に触れている。
今の方法だとね。

新日本という団体がまるごとごっそり行ってこそ、海外マーケットの取り込みが出来るのではないでしょうか?
当然それが難しいことは承知しています。
選手やリング設営の問題等々解消しておく問題は多々あるでしょう。開催までに一苦労でしょう。
しかしこれはとても重要なことです。

海外で純粋な新日本プロレスの興行を行う。

これをしていかないと、海外戦略はある一定の成果からそれ以上の発展はないと私は感じています。
むしろとてつもない危機に直面することとなるでしょう。


とてつもない危機。
それはこのブログで何度も言っている内容。

新団体に海外マーケットを牛耳られること。

今の新日本のやり方だと海外ファンは特定の選手のファンであって新日本という団体のファンにはなりにくい。
選手個人のファンがついたとしても選手が移籍したらファンも付いて行ってしまう。

そんなに単純なのか?

単純なのです。それほど新団体は脅威なのです。

今の新日本の外国人レスラーの多くが新団体所属になると、新日本でやっていた試合そのまま他団体で出来てしまいます。
そうなると海外ファンは新日本をわざわざ見ますか?
海外他団体はいつもやっているそのままをファンのもとに運んでくるかもしれませんよ?
ワンマッチみたいな新日本の試合ではなく、流れに沿った意義のある試合のほうが見たくないですか?

 

新日本もさすがに気付いているのでしょう。
最近アメリカだけでなくヨーロッパでも新日本プロレスという団体で挑戦しているのは、上記理由も関係あると私は考えています。
なんとかして新日本プロレスという団体で海外のファンにアピールしたい。
新日本という『団体』のファンになってほしいから。

しかし先程書いたように煩雑なのです。海外の大会を新日本だけで運営し成功させることは。
だから年間何興行も海外で出来ない。

だから海外団体に選手数名を派遣する方法しか取れないのです。

そうなると海外ファンに新日本という『団体』のファンになってもらうことは難しい。
WORLDでの視聴で団体のファンを増やす方法もありますが、これはなかなかハードルが高いと思います。

それはWWEを考えるとわかりやすいです。
有料動画サイトによるファン獲得は当然WWEもやっています。
WWEの本国はアメリカですよね。そうするとWWEにとっては日本は外国になる。


どうですか?あなたの周りのプロレスファンでWWEの有料サイトに登録している人は沢山いるでしょうか?

いないでしょう。
いても一人ぐらいではないですか?

プロレスファンの人口が比較的多いと考えられる日本でこんなレベルなのです。
要するに有料動画サイトに登録する人はすでにもうやっている、会員になっている状態。
あまり上積みは期待できないでしょう。


そこでWWEは年に2回ほどの日本大会を開催しているのです。

最近は生観戦のイベントにお金を落とす傾向にありますからね。
そんなにファンじゃない、むしろよくわからないけどとりあえず行ってみましたって人も多い。

ここから新規ファンの獲得につなげていく。

先程私が言った話ですね。


WWEは団体ごと日本に来ているので会場でファンになった人はWWEの有料動画サイトに登録するかもしれない。
WWEという団体を肌で感じていますからね。
テレビで見るのと肌で感じるのは雲泥の差です。
しかしそれでもごく一部です。動画サイトに登録する新規ファンになるのは。

さらに新日本の場合、団体ではなく少数の選手の派遣。
その試合を見てファンになったとしても団体のファンではなくて選手のファンになるでしょう。
新日本という団体を肌で感じていないから。

その人がWORLDに加入したとしても特定の選手が見たくて加入した可能性が高い。
新日本という団体が見たいというより目的は特定の選手。

最初はいいでしょう、長く見ているとその団体が好きになることも十分考えられます。
これは国内海外どちらともに言える話。

しかし、急激に増加した海外からの加入者の多くが、まだ新日本という団体が好きっていう段階に入っていない。
今の状態で新団体が立ち上がり選手の入れ替わりが激しくなると団体の固定ファンではない海外ファンは去っていくと考えます。

ですからWORLDの加入者は水物と考えて行動しなければ危ういですね。
一瞬にしてサヨナラする可能性をはらんでいる。
団体のファンでない選手個人のファンの割合が高い状態だから。

ですから海外を国内と同じレベルで取り扱うことに危険があるのです。

そこで国内の登場です。
国内は成長に限界があると先ほどのメイ社長の言葉にありましたが、どの範囲でくくるかの問題だと思います。

多分パーセンテージでファンになる人口をある程度リサーチし考えているはず。
国内はこのぐらいの数が見込めるなって。

それが何万人で考えているのかはわかりませんが、国内の人口は現在約1億3千万人。
この人数に新日本という団体のファンになってもらうほうが手っ取り早いのです。

なぜ手っ取り早いかというと、国内では新日本どうですか?興行開催できてますよね。
しかも沢山。

先程言ったように急には新日本という団体や選手のファンにはなりません。
肌で感じることがもっとも重要です。

そして国内では沢山の試合が開催されている。
そこからWORLDの加入につながるかもしれない。
そして国内で重要なことはリピーターになるということです。
だって海外と違い試合たくさんしてますからね。国内は。

好きなときに観戦に行くことが出来る。
そして観戦しているのは純度100%混じりっけなしの新日本プロレスという団体。


よって海外ファンよりも国内ファンの方が『団体』のファンになる可能性が高い。
新日本プロレスにふれる環境が整っているから。


そしてそのファンは新団体による離脱があっても新日本から離れていかない。
団体のファンになっているから。

これが私の考え。


だから国内が重要なのです。海外よりも。

国内だけでは少子高齢化や人口減少により成長に限界がある。ぱっと聞けばあたりまえ。
でも、その中の何人が今新日本のファンなのだろうか。
国内人口約1億3千万人。
まだまだとんでもない数の国内ファンが増やせますよ。

実はもう国内はそこまで増えないと思っているんじゃないのかな。
だから海外と比重が同じ。
そんな考え捨てたほうが良いよ。

メイ社長は前に言っていましたね。強固な経営基盤を作るって。
もしかしてそれは額面の話では無いですよね。
経常利益や内部留保が潤沢になることを経営基盤の強化、と考えているなら危険です。


私が考える強固な経営基盤。
それは新日本プロレスという『団体』のファンの増加。
そのファンがいることが強固な基盤となる。
どんな荒波がきても新日本のファンを続けてくれる。
絶対に揺らぐことのない強固な基盤。


そこを疎かにすると基盤の脆弱化からすぐほころんでしまう。
肥大化した企業がひとつの失敗から崩壊するなんてよくある話。

最優先は国内。

海外はおまけ。

メイ社長、いつかあなたからこの発言が聞きたいです。

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