ワールドタッグリーグ。
あなたは出場メンバーを見てどんな刺激を受けただろうか?
画像引用出典:新日本プロレスワールド
【『WORLD TAG LEAGUE 2018』チケット情報】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) December 7, 2018
12月9日(日)岩手産業文化センター大会<優勝決定戦>の前売りは、12月8日(土)まで!
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ファンそれぞれに応援している選手、チームがある。
そして出場している選手、してない選手。
人それぞれ思いはさまざま。
毎年盛り上がらない盛り上がらないと言われているこのリーグ。
以前内藤哲也も言っていた。
『1.4に出場決定している人は優勝の可能性がない。そもそも出場エントリーもされない。』
『WORLDタッグリーグは毎年盛り上がってない』
まさにその通り。
なにも間違っていない。
実際に何年もその言葉どおりになっている。
そして、今年も迎えるWORLDタッグリーグ。内藤の発言からも数年たっている。
こんなリーグでもあなたは何か期待していたんじゃないですか?
新日本は内藤のあの言葉を受けてそろそろ方針を変えてくるのか?
ファンや選手の声はどんな風に会社に届いたのか?
社長も代わりどんなお楽しみが増えるのか?
きっとあなたはこう考えていたのでは?
そう考えても当然。
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なぜなら企業とはつねに顧客の満足度を高めるために、サービスの内容を向上させていくもの。
顧客に多くのサービスを利用してもらうことで一層お金を使っていただく。そして業績を上げる。これが最大の目的。
そして企業とはつねに社員の満足度も高めていくもの。
働き甲斐という幻想を植え付け、居心地を良くし、長く勤めてもらい、企業に一層貢献してもらうために。
これも業績を上げるためには重要。
どんな業種でも。
新日本プロレスという会社も例外ではない。
ファンという顧客がいて、選手という社員がいるのだから。
もちろん業績を上げたいのは当たり前。
そのファンが不満に思い、選手も不満に思っている。
(たぶんね)
顧客が不満足、社員も不満足。
そんな状態のイベント。
今年こそなにか変えてくるかも。
そう考えるのは当然であり必然。
さらにここであなたに理解してほしいのは、内藤哲也はもはや単なる社員ではない、ということ。
少なくとも一般的な企業で考えても、内藤哲也のポジションはあるセクションの部長クラス以上であると私は考えている。
なぜそう考えるのか?
内藤のやってきたことを一般企業に置き換えてみよう。
G1制覇
NEWJAPANカップ制覇
団体の至宝IWGP戴冠
などなど
枚挙にいとまがない数々の個人実績。
しかし
ここまでならまだまだ所詮係長クラス。
自分自身の成長にしか目が向いてない者など、企業には腐るほど存在する。
まぁ個人的な結果を出しているから係長になれた、というだけ。
部長にはなれない。
ここからさらに必要なのは企業への貢献だ。
個人的な称号など企業にとってはなんの役にも立たないのだ。
では企業へ貢献するということは?
何をすれば良いのか?
それは企業の業績を上げるということ。
先ほども説明したように企業とはつねに業績を上げることを目標にしているものである。
特に株式上場を目標にしている新日本プロレス。今業績を上げることに躍起になっている状態。
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では内藤はどうだろうか?
あなたはどう思います?
内藤、新日本の業績に貢献してますよね?
自分自身のブランド化によるグッズ販売。
そしてロスインゴの爆発的なブーム。
集客にも繋がっているでしょう。
明らかに儲かっている。内藤の功績で。
でも、ここまででやっと課長クラスかな?
そして私が内藤の最大の実績と考えているもの。
それは
優秀な社員の育成
と
社外からのヘッドハンティング
これは説明するまでもなくロスインゴのことですね。
育成と言うと語弊があるかもしれないですが、お互いに高めあい、馴れ合いではなく共闘を選択し、イービルとヒロムは大きく成長しましたよね?
内藤の育成方法が間違っていない証拠。自分自身の成長のみならず他の社員も成長させている。
そしてサナダと鷹木の参戦。これも内藤との繋がりによって実現した功績。しかも二人は他団体のトップレスラー。有能な人物を他の企業からつれてきていると言える。
すばらしい。
単純にすばらしい。
ここまで出来たら部長クラスと言っても過言ではないでしょう。さらに上役でも言い過ぎではない。申し分無い実績。
ここまでの説明で内藤哲也が単なる社員ではないことがお分かりいただけただろうか?
単なる社員ではなく、部長クラス。
勘違いしないでほしい。
私は内藤のファンではないし、内藤スゲーがしたいわけではない。
内藤哲也が新日本の中で部長クラスの存在だとあなたに理解してほしかったのです。
なぜそんなことをしたのか?
それは新日本という企業のなかでの内藤の発言力の大きさを理解して欲しかったから。
部長クラスの社員の意見。
企業の大きさによるとは思うけど、全く無視するわけにはいかないですよね?
しかも顧客=ファンからの信頼も厚い。
なおかつ業績にも高く貢献。
社員育成にも長け、ヘッドハンティングも行う。
そんな有能な社員からの改善提案。
なるほどそれも一理あるなと考えるのが普通の企業。
もう一度聞きましょう。
あなたは今年のWORLDタッグリーグの出場メンバーを見てどんな刺激を受けただろうか?
想定外のサプライズ
夢のタッグ
例年に無いチャレンジ
こんなものありましたか?
先ほども言ったようにみなさんそれぞれにひいきの選手がいるので思いはさまざまあるはずです。
でも大きく見てみると、なにも変わってない。
例年と同じように1.4東京ドームに出場する選手は参加せず、盛り上がりもさして盛り上がっていない。
せめてこのリーグの優勝タッグチームは1.4でIWGPタッグチャンピオンに挑戦出来るという予選リーグなんです、と公式にアナウンスしたら盛り上がるのに。
でも、それもやらない。
まぁタマ&タンガが出場してる時点でそれもあり得ないんですがね。
おかしいと思いませんか?
ファンもそこまで盛り上がらず、会社の実力者の内藤も否定的。
なおかつ社長も変わって改革に意欲的。
でも変えない。
ファンの意見も聞かないし、会社の実力者の内藤の意見も聞かないし、改革派の新社長も手を付けない。
なぜか。
それはチケットが売れているから。
ある程度の不満足要素はあってもファンは会場に足を運ぶことを選択している。
毎年毎年チケットは売れているのだ。
そして今年も売れている。
ファンは地元に来れば見に行きたいもの。
そしてある程度の範囲をカバーして遠征観戦しているファンもいるだろう。
チケットが売れている。
この点で新日本にとって業績を上げることは達成できている。
改革する必要がない。
そして理由のもうひとつ。
新日本プロレスWORLDの視聴者。
WORLDタッグリーグの期間。
ここでの数のキープも重要だ。
増やすのではなくキープ。
実はドル箱カードを組まなくても良い時期なんです。
この11月12月は。
それはなぜか?
それは1月4日にドカンと増えるから。
だからWORLD加入者をキープ出来てたらそれでいい。
多分毎年この時期微減かキープで推移していると私は予想しています。
この時期の業績の安定。これを選択している。
この時期はこれぐらいならいいやと思っている。
だから改革する必要がない。
このように新日本は考えているはず。
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新日本も所詮企業。安定的なものはとりあえず変えない方がいい。
会社の考え方としては間違っていない。
手を加えたせいで業績悪化することも十分考えられるから。
テレビ番組でもよくあるケース。
視聴率が低いからと打ち切った番組の後継番組のほうが視聴率悪くなったなんて良く聞く話。
私は今回の新日本のWORLDタッグリーグに対する考え方で社会の縮図を見ましたね。
ここに一人の平社員がいる。
日々会社から言われたプロジェクトを必死にこなしている。
毎年やっているあるプロジェクト。
しかし顧客からのクレームが多い。
どうせ毎年やるならお客様のために良いプロジェクトにしたい!
そう思った平社員は社内でもやり手の部長に頼み込んだ。
お客様のために何とかしたい!そのためには会社の上層部からの抜本的な改革が必要だと。
部長は理解してくれた。
会社に掛け合ってくれるらしい。
よかった、これで少しは良くなるだろう。
でもそんな部長の意見も、会社は聞いてくれなかった。
このままの内容でプロジェクトを進めろ。心配するな毎年儲けは出てる。満足度は低くても商品は売れているから。
それが会社からの指令。
絶望。
なすすべなし。
もうけ主義かよ。
それでいいのかよ。
でもやらなきゃ!会社のために!お客さんのために!
自分が出来る範囲でなんとか頑張らなきゃ!どうにかしたら少しは満足度が上がるかもしれない!
必死だ。
現場に出ているものが一番煽りを食らうのだから。
批判もじかにうける。
だから頑張る。
自分のためにも。
ここでいう平社員。WORLDタッグリーグに出場する選手のことだと思いませんか?
こんな状況でも彼らは頑張って試合するんです。
そして試合をするからには手を抜かない。
業績キープの時期だとしても試合は手を抜かない。
それがプロの選手。
盛り上げるために!新日本のために!お客さんのために!自分のために!
選手は命を削って試合をする。
一人一人出来る最大限頑張るはずだ。
泣けてくる。
そんな選手たちに文句は言えない。
WORLDタッグリーグに興味が持てていないあなた。
ここまで読んだあなたはきっと熱い思いで選手を応援できるはずだ。
もう一度出場メンバーを確認して、いとおしく眺めて欲しい。
つまらないリーグなんて言葉はもう言えないはずだ。
選手と共にファンもこのリーグを盛り上げよう。