【自称】世界のスーパースターこと、クリス・ジェリコのスペシャルインタビュー。
【WEBで序盤を無料公開!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) November 27, 2018
「俺が“自称”スーパースターだって? それはナイトーが“無知”なだけだろ!」
リマッチも徹底拒否! 荒ぶるクリス・ジェリコに独占インタビュー!(前編)
※新日本プロレスのスマホサイトで全編を掲載中!
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11.3大阪府立、EVILとのIWGPインターコンチ防衛戦。
この試合はメインイベントとして行われた。
蝶野が試合解説で話していたこと、あなたは覚えていますか?
『クリス・ジェリコはメインの座をゆずらない』
実際にインタビューの中でジェリコは自分はメインに出る重みを誰よりも深く理解していると語っている。
いつでも特別な感情が渦巻くと。
だからメインイベントにこだわりその座をゆずらないわけですね。
様々な趣向を凝らしてファンを楽しませてくれるジェリコ。
執拗なビデオメッセージも幾度となく乱入したことも、すべては観客の思考を自分に向けるための布石。
最先端のWWEに深く関わっていながらそのやり方は古典的だとおもいませんか。
古典的でいて効果的。
ビデオメッセージはプロレスではよくある手法。
海外の大物や他団体レスラーの参戦時にその場にはいないが何かしら発言したいときによく使われる。
ファンの感情をあおると同時に対立関係を明確にしてくれる。
マイクパフォーマンスよりは心に響くメッセージ性は低いです。
しかしバックステージやツイッターなんかでうだうだ自己主張するより、遙かにファンの心を動かす。
当初、ジェリコが初めて新日本プロレスの会場にビデオメッセージを流したとき、会場の盛り上がりはイマイチでしたね。
それは『世界的なスーパースター』クリス・ジェリコの知名度が日本では通用しなかったからなのです。
WWEを見ている人や冬木との関係性を知っているファンからすれば、『世界的なスーパースター』クリス・ジェリコを知らないやつなんていないって思うかもしれない。
でも今や新日本の観客の4割は女性や子供。
この層は数年前から増えた新規ファン。すなわちプロレス初学者。
多くの団体をザッピングして追っていないだろうし、最近の新日本しか見ていない観客も多い。
急に知らない外国人が出てきて、ケニーに挑戦表明したぐらいにしか思わなかったでしょう。
『世界的なスーパースター』クリス・ジェリコではない。
『どっかの知らない外国人』クリス・ジェリコ。
【通常の大物外人のパターン】だとここで終わり。
- 一度会場にビデオメッセージを流し参戦アピール。
- その後はワンマッチのために日本に来て試合して金もらって自国に帰る。
- 知らないファンからすれば、なんか急に来て試合やって帰ったどっかの外国人がいたなー、で終わり。
昔の新日本では非常にこのパターンが多かった。
正直ブロックレスナーが来たときも、海外で大物っていわれてもピンとこなかったです。
試合はまあまあだったけど、ブロックレスナー自体には何の感情も抱かなかった。
要するに『どっかの知らない外国人』ブロックレスナーってこと。
しかしクリス・ジェリコはここからが違うんです!
その後趣向を変え幾度となく会場に流されるビデオメッセージ。
試合がないのに乱入のためだけにやってくるジェリコ。
これにより観客にどのような変化が生まれるか。
あなたは月の間に何度も同じ商品のCMを見ることがあるはず。
お気に入りのドラマやバラエティー番組の合間合間に挟み込まれるCM。
何度も繰り返して見ているうちに、気にとめていなかった商品のキャッチフレーズが耳から離れなくなることありますよね。
しまいには一緒に口ずさんだり。
車運転しながらCMで流れている曲鼻歌で歌っていたり。
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謎の中毒性。
刷り込みで商品のイメージを植え付けられているんです。
結局その商品を買い、企業の術中にはまる。
ジェリコのビデオメッセージと乱入。
これにも中毒性がある。
会場で毎回同じようなタイミングで流れるジェリコの動画。
いつしか観客もあなたも期待してしまう。
- ジェリコのビデオメッセージまた流れないかな。
- 今日は流れるかな。
- どんな内容なのかな。
- 乱入あるかな。
ビデオメッセージで決まって出てくる発言。
『俺は世界的なスーパースター、クリス・ジェリコだ』
聞き飽きるほど繰り返す。
今回のスペシャルインタビュー記事でもだ。
何度も自分が世界的なスーパースターであると繰り返す。
- もう、もうわかったから。
- そんなに繰り返し言わなくても。
- あなたが俺は世界的なスーパースターなんだって伝えたい気持ちはわかったから。
もう『どっかの知らない外国人』クリス・ジェリコではない。
『自称、世界的なスーパースター』クリス・ジェリコの出来上がりだ。
今回の内藤の発言にある『自称、世界的なスーパースター』というフレーズ。
これこそまさに観客の声を集約したもの。
内藤がお客様目線でプロレスを考え提供しているからこそ、出来る発言。
ジェリコは不本意なのか狙いなのか分からないが、キャラクター付けには完全に成功している。
- ジェリコは唐突にビデオメッセージを流す人。
- 世界的なスーパースターだと自分で言っちゃう人。
- 遠い海外からわざわざ乱入のためだけに来る人。
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これにより観客は観戦中にジェリコの姿をどこかに探し、期待し、意識し続ける。
そしてジェリコという人物を完全に認識する。
どっかの知らない外国人ではない。
あれはクリス・ジェリコなのだと。
様々なメディアで報じられる彼の功績や考え方、プロレスに取り組む姿勢。
実際の試合。
そのすべてがハイレベル。
彼の情報に触れるにつれ、ジェリコは本当に世界的なスーパースターなのだと考えを変える人も出てくる。
クリス・ジェリコは世界的なスーパースター。
ただし、今もまだジェリコの実力に半信半疑な観客もいるだろう。
そんな人が多くいるからこそ、ファンの代弁者である内藤哲也は『自称』の文字をいまだに外さない。
まだ、内藤はそんなことを言っているのか?
今回のインタビューで激怒したジェリコ。
いずれにしても・・・
ファンの多くがクリス・ジェリコの実力を認めればその言葉ははずされる
はずだ。
あなたは、『自称』世界のスーパースタークリス・ジェリコから、いつ『自称』をはずしますか?