画像引用出典:新日本プロレスワールド
先日タイチ選手と後藤選手のNEVERのタイトルマッチが決定しました。
【11.3大阪大会の追加カードが決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 29, 2018
中止となったNEVER無差別級選手権が復活!
タイチvs後藤洋央紀戦が正式決定!https://t.co/yqSFmpTQhX#njpst #njpw pic.twitter.com/ugOTZKbiQ0
https://twitter.com/njpw1972/status/1056784892216803328
わたしはとてもがっかりしています…
『後藤の無能さ』に!
まあ皆さん感じていることだと思うのですが。
怒りを覚えるぐらいですよ!
先に断っておきますがわたしはアンチ後藤ではありません。
いいんですよ?後藤が何度挑戦してもいい。何度ベルト巻いてもいい。
実際にNEVERのタイトルマッチのほとんどに後藤は絡んでいますし。
問題はそこではないんです。
ではどこが問題なのか?
問題は、『価値の構築』が出来ていないということです。
詳しく説明します。
タイチ選手は今まで新日本プロレスでのシングル戴冠はこのNEVERが初だったと思います。(たしか)
それ以前に名のあるベルトを巻いたときといえば、鈴木軍がNOAHに侵攻したときのGHCジュニアの戴冠があります。
みなさんはその際の防衛ロードご存知でしょうか?
当時のNOAHは主力選手の引退や若手の育成不足、選手層の薄さの問題があり、かつての業界の盟主の威光は見る影もない状態でした。
(こう書くとNOAHファンの方に怒られますねw)
ですからかつて金丸や丸藤、KENTAが構築したGHCジュニアの価値はかなり下がっていました。
(なんだか今のNEVERに似ていますよね?)
ただタイチ選手にとっては新日本時代では戴冠することの出来なかったシングルのベルトですから、当然嬉しかったと思います。
そして始まる防衛ロード。先程言いましたが、当時のNOAHジュニアでは今バレットクラブにいる石森ぐらいしかいい選手いませんでした。
(わたし的にはですが…)
しかしGHCジュニアのタイトルマッチは盛り上がったんです。
それはなぜか?
それは個人個人のベルトへの『執着心』がファンにも伝わったからです。
あの当時NOAHファンは外敵ながらタイチに期待していました。新たなGHCジュニアのドラマの構築を。
そしてタイチもせっかく獲得したメジャー団体のシングルベルト。その価値を高めたかったはずです。
『ベルトの価値』
わたしはベルトの価値は、どれだけ『欲しがられるか』で決まると思っています。
過去有名な選手が巻いていたあのベルトを巻きたい!
ベルトを巻くことで対戦したい選手がいる!
団体から流失したベルトを奪還したい!
等々
選手個人個人にベルトがほしい理由がある。
このときのNOAHの選手からしたらこのベルト欲しいですよね?だって他団体の選手に自分のところのベルト取られているんですから。
そして若手の選手にとっては自分のステップアップにもなる。
さらにほしい理由を自分の口で観客の前で伝えることが出来たなら、確実に『欲しがっている』のがわかります。
実際にNOAHの選手は挑戦表明のときにリング上で行動を起こし、ファンにベルトが欲しい気持ちを伝えることが出来ていました。
だから実際に試合は盛り上がったんです。
欲しいという気持ちが観客に伝わればベルトに価値が生まれるんです。
そしてその試合に意味が生まれてくる。
わたしはただ激しいだけの試合には何の価値も見いだせません。
それまでの展開と試合後の新たなドラマ…
ここが最も重要なんです。
(だからケニーに魅力を感じなくなってきているのかも…)
今回のNEVERもタイチ選手にとってGHCジュニアのときと似ていると考えることが出来ます。
戴冠したときのベルトの価値。
みんなからタイチへのなにか新しい展開を起こしてくれるのではないかという期待。
それを感じながらタイチは行動していたはずです。自分なりにベルトの価値を高めるために。
もしかしたらオスプレイの代わりが後藤になると予想していたのかもしれませんね。
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だからツイッター上で後藤にアクション起こしていたのかもしれません。
この時点ではいいんです。
観客が盛り上がり、ベルトの価値を高める展開になるなら後藤が相手でも。
そして先日の試合後の挑戦表明となるのですが…
このときの後藤のマイクアピールひどくないですか?
「中止にする必要は…ない!もう1度、この俺と闘え!俺の挑戦を受けるのか!? 受けないのか? どっちだ?」
なにこれ…なんだか会社のために中止にしたくないからタイトルマッチやりましょうって言ってるみたいに聞こえる…
しかも主義主張が全くわからない…
なぜこのベルトが欲しいのか、このベルトを取って今後何がしたいのか…何も伝わってこない…
わたしはリング上のマイクアピールは、プロレスラーが観客の心を動かす最大の方法だと思っています。
最近はツイッターや有料メルマガで主義主張を語る機会も多くなっていますが、
ファンにとってその情報は、『わざわざ』収集しなければ得られないんです。
でもリング上でのマイクアピールは大抵公式サイトに活字ででますよね?
ファンなら誰でも読めるし、公式サイトぐらいなら開いて見ます。
ファンに与える情報の価値が違うんですよ。ツイッターとリング上では。
訴えかける熱量も違います。今ならワールドで視聴できますし現地にいる人は選手の生の声で聞くことができる。
いくらツイッター上でタイチと後藤がやり取りしても伝わってこないんですよ、リング上でのやり取り以上に。
リング上がすべて。
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だからこの間の試合後のリング上での挑戦表明。これはとても重要だったのです。
なのに後藤はあのレベルの訴えかけしか出来ない。
多分ツイッターのやり取りで満足しているんじゃないですかね?
活字では勝てないんですよ!リング上には!観客に伝わらないんですよ!欲しい気持ちを熱く表さないと!
そして欲しい気持ちを熱く語ることによって『ベルトの価値』が生まれるんですよ!
ほしそうにしてないベルトのかかった試合、いくら激しくても感情移入できないよ…
タイチはそれがわかってるんです。ツイッターで田口につぶやいた言葉でそれがわかります。
いいよ
— タイチ (@taichi0319) October 28, 2018
でも今日じゃなくて昨日言って欲しかったな
待ってたのによ
ヤろうや俺と
ところで明け方の桜木町でナニしてたんだ https://t.co/ofdXX94Il4
そう。タイチがリングサイドで『他に誰かいないのか?』って聞いたときに出てこないといけなかったんです。田口は。
ツイッターではダメなんです。伝わらないんです。欲しい気持ちが!
だから『でも今日じゃなくて昨日言って欲しかったな 待ってたのによ』って言葉になるんです。
タイチはわかっているんです。
ベルトの価値を高めるには『欲しがられている』ベルトなのだとファンに認識させることが重要だと。
あのときリング上に田口がでてきていたら…ベルトの価値少しは上がったのにな…
タッグリーグ中だから出れないんじゃ?とかどうでもいいんです。結果後藤が挑戦することになってもいいんです。
ファンが「あーなんだかベルトみんなほしがってるな」って思うことが重要なのです。
田口はまあ許しましょう。もしかしたら後藤のマイクがしょっぱかったから急遽ツイッターでフォローしたのかもしれないし。
でも後藤は救いようがないな。
ここまで散々不満を書きましたが、それでも後藤のことは嫌いになれないんです。
ふしぎ…
こんなことする後藤だからこそみんなに愛されているのかも…
だから後藤、お前はそれでいいや…